あれから7年 ~ほどほどの大切さ~|所沢市の往診専門鍼灸院(女性スタッフ常駐) 聖母治療院

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あれから7年      ~ほどほどの大切さ~

あれから7年 ~ほどほどの大切さ~

 

東京・中野区から所沢に転居して15年が経ちました。

 

その間、東京在住の頃の患者様をはじめ、

地元・所沢や埼玉県内各地、神奈川県や千葉県まで

多くの患者様との出会いをいただいて参りました。

 

なかでも印象的な出来事は、7年前の東日本大震災のとき、

「計画停電」で暗くなった患者様のお宅に往診したことです。

 

その患者様のお住まいは同じ埼玉県でも

当院の所在地からかなり離れた場所だったのですが、

震災直後で地元の医療機関や治療院がすべて休診しているとのことで、

わざわざ遠くから自家用車で私を迎えに来てくださいました。

 

その患者様は精神的な不調を長く抱えておられるうえに、

震災のショックと余震、停電、ライフラインやインフラの途絶で

不安がさらに募り、動揺と緊張が大きい病態でした。

 

10回ほど往診したのちに地元の治療院宛に紹介状を書き、

その患者様の治療は終わりましたが、自宅からはるか離れた場所で、

停電と余震と携帯の緊急地震速報のアラーム音におびえながら

心理カウンセリングと鍼灸マッサージ治療をした経験は

今も鮮明によみがえってきます。

 

 

 

当時・・・と過去を顧みるような書き方をすると

他人事のようで不謹慎になるかもしれませんが、

テレビで繰り返し流れる金子みすゞの詩のCMや、

「絆」という言葉が強く印象に残っています。

 

7年経ったいま・・・私たちや地域・社会は、

「困ったときはお互い様」

という、心地よい体温を感じるような優しさや

温もりを忘れているような気がしてなりません。

 

 

 

震災後1年ぐらい経った頃、何かの本で、

「あせって『絆』をつくらなくていい」

という言葉を目にした記憶があります。

 

確かに「絆をつくる」「旧交をあたためる」ということが

あたかも美徳であるかのように叫ばれた震災直後、

「絆をもつ」こと自体が負担になり、ストレスとなり、

適応障害という診断を受けた患者様もいました。

 

「絆」という“スローガン”だけが一人歩きして、

SNSを含め、連絡を密に取り合ったり、常に群れたりすることが

「当たり前」の風潮ととらえる人々のなかにあって、

「ひとりがいい」「静かに過ごしたい」と思う人にとっては

罪悪感を伴うストレスフルな環境を強いられてきた一面もあり、

震災に起因する精神的な不調の一断面と言えるかもしれません。

 

 

 

ものごとには「程度」というものがあります。

 

何事も「ほどほど」がいいと私は思っています。

 

「ほどほど」は「いい加減」とも言い換えることができます。

 

 

 

最近、体育会系のテレビドラマや平昌五輪の中継などを観ていて、

アスリート・タイプ、アグレッシブなタイプの人から見たら

「ほどほど」などという生ぬるい処世術は嘲笑の的かも・・・と、

いささか過剰なほど自虐的になってしまうときもあります。

 

しかし人間、特に現代人は、基本的に「弱い」生き物です。

 

根性論や本質を伴わない“スローガン”に流されやすく、

それでも世間に遅れをとるまいと懸命に日々を過ごしています。

 

 

 

      「一度も病気をしたことのない人間とは付き合うな」

                                                                トルストイ

 

 

 

東日本大震災から7年目の今日。

 

何もない一日、何気ない触れ合い、衣食住が足りている暮らし、

足元に咲く花、見上げれば青空・・・平凡な日常をありがたいものと感じつつ、

「困ったときはお互い様」という他者を思いやる気持ちとともに、

無理のない意思疎通とほどほど(いい加減)の心地よい繋がりを

改めて大切にしたいと思っています。

 

 

 

鍼灸マッサージ 心理カウンセリング
聖母治療院
埼玉県所沢市東町11-1
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埼玉県内、東京23区、多摩地域、横浜市までの範囲で行っております。

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